FC2ブログ
スポンサーサイト
-------- -- --:--
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
別窓 | スポンサー広告 | top↑
【news】天国は「おとぎ話」にすぎない ホーキング博士が語る
2011-05-19 Thu 04:50
国は「おとぎ話」にすぎない ホーキング博士が語る
(CNN.co.jp 5月18日(水)12時12分配信)

英物理学者、スティーブン・ホーキング博士(69)が英紙ガーディアンとのインタビューで、天国や死後の世界は実在せず、「おとぎ話」にすぎないとの主張を展開した。

15日付の同紙によると、ホーキング氏は人間の脳を「部品が故障すれば機能が止まるコンピューター」と考えていると述べた。そのうえで、「壊れたコンピューターには天国も死後の世界もない。それは暗闇を恐れる人々のためのおとぎ話だ」と主張している。

同氏はまた、21歳で筋萎縮(いしゅく)性側索硬化症(ALS)と診断された自身の死について「私は過去49年間、早死にすると言われながら生きてきた」「死を恐れてはいないが、急いで死ぬつもりもない。その前にやりたいことがたくさんある」と語った。

ホーキング氏は昨年9月に出版した著書「The Grand Design」で、宇宙は神が創造したのではなく、重力の存在によって「自然発生的」に生まれたとの見方を示していた。






スティーヴン・ウィリアム・ホーキング博士は、言わずと知れたイギリスの理論物理学者です。

『ホーキング放射』『ブラックホールの蒸発』など、ブラックホールに関する研究が特に有名ですね。

じつはSF(サイエンス・フィクション)が大好きで、実際にアメリカのSFドラマ「新スタートレック」に本人のホログラムイメージ役で出演しちゃった経験もあるんだとか!


今回、博士のこの発言が世界を駆け巡って、一部の宗教者(特にキリスト教徒)の中からは批判の声も寄せられているらしいんですけど…。

どうなんでしょうねー、…天国って本当にあるんでしょうか?
誰もが一度は考えた経験のある疑問かもしれませんよね。

一番手っ取り早い確認の仕方は、実際に天国に辿り着けるかどうか「試してみる」っていう方法なんでしょうけど。
…さすがに、そんな事試したがる人なんか居ないし。…というか、居てもらっちゃ困るし。

仮に、人生を全うして天国に辿り着けた人が居たとしても。
その事を「この世」に伝える方法も無いだろうから…、自分達が知る事も出来ないでしょうしねー…。

これは、生きている人間には全く知りようのない事柄のはずです。

…でもそれなのに、多くの人間が漠然とそういった「天国」なる場所があって、そこには「神様」と呼ばれる存在があるはずと、心のどこかで信じてしまう。

…これって、どうしてなんでしょう?

それを突き詰めて考えると、じつは「宗教って一体何なんだろう?」という根本的な一つの疑問に要約されるのかもしれません。


社会学者の橋爪大三郎さんが、著書「世界がわかる宗教社会学(ちくま文庫)」の中で、「人間と宗教の関係」についてこんな分かりやすい例え話を語っていますので、引用してみます…。

 ある惑星に、知性のある生物が住んでいました。
 この生物は、知性があるから、脳もある。二本足で歩いて、手も頭も、男女の区別もある。結婚して子どもが生まれたり、年をとって死んだりしている。人間と似ている?でもよその惑星の、人間とは別の生物です。
 さて、この生物は、その知性を使って、なにを考えるだろう。
 生きるためには、食料が必要だ。そこで、この惑星の自然環境をかなりよく認識しているはずである。食べられる動物や植物はどこにあるか。水はどこにあるか。そういった沢山の、実用的な知識。
 そのほかに必要となるのは、この生物の群れの掟や、親子親戚関係、先祖についての知識であろう。やっていいこと、いけないこと。他の群れについての情報や、いろいろな言い伝えについても知っているに違いない。
 これだけのことを知っていれば、さしあたり生きてはいける。
 けれども、彼(彼女)が知的な生物なら、これ以外のことも、きっと考えてしまうはずである。たとえば、自分はやがて死ぬだろう。そしてこの世界から、いなくなってしまうだろう。自分はどこから来たのか。そしてどこへ行くのか。自分はなんのために生まれてきたのか。この世界は、いったいどうして存在するようになったのか。などなど。
 こうした疑問は、考えなくても生きてゆける。そして昼間、皆といるあいだは忘れていられる。でも誰もが、ふとした折に、必ず考えてしまう疑問である。知性のある生物なら、きっとそうだろう。

 知性は、やがて滅んでしまう自分とはなんだろうと考える。
 けれども、この問いには答えられない。死んでしまった知性に、死んだらどうなりましたかと聞くわけにはいかない。死んだ知性は、知性としては存在しなくなっているからだ。死は知性にとって究極の、最後の、未知の世界である。
 自分の知ることのできないことを知ろうとすること。これが、知性の知性たるゆえんである。

 考えきれないことを、さらに考えようとする。それには、工夫が必要である。
 たとえば、この世界が、ある偉大な知性の手で設計され、製造されたと考えてみる。

 この偉大な知性を、神(God)とよぶことにする。すると、一神教(ユダヤ教・キリスト教・イスラム教)である。

 またたとえば、この世界が、永劫の昔から究極の法則に従って運動していると考えてみる。

 この究極の法則を、法(ダルマ)とよんでみる。また、最高の知性を、仏(ブッダ)とよんでみる。すると、仏教である。

 またたとえば、この世界は、過去を単に再生産しているのだと考えてみる。過去を忠実にたどることが、人間にとって最高のあり方である。知性は、過去がどのようであったかを、よりよく理解しなければならない。

 この知性を、聖人とよんでみる。すると、儒教である。

 いくつかの例をあげた。これらは、知性をもって生まれた人間が、考えられることの限界に挑戦する、いくつかの試みであり、工夫である。



この科学の時代に宗教なんて古臭い、とか。
宗教を信じるなんて知的ではない、とか。
宗教は困っている人の気休めか、人を騙す迷信だ、なんていう人たちもいますけどね…。

でもこの本では、しっかり「宗教は人間の“知性”が生み出した試みであり、工夫である」と述べています。

本当に、まさにそのとおりだと感じます。
人間には知性が備わっていたからこそ、世界にはさまざまな宗教が生まれたのです。


…そして結局。
天国は存在するのか、否か…?

ホーキング博士は、物理学者としての強い「思い」から、「それはおとぎ話だ」と断言してしまったようですが…。それはあくまで博士の個人的な、尊重すべき一つの意見に過ぎません。

しかし、本当にこの疑問に答えを用意するのだとしたら、それはきっと「分からない」というのが「科学的に」一番正しい答えなのかもしれませんけどね…。結局は。


でも人間にとっては、正直そんな事はあまり重要ではなかったんですね。

なぜなら、人間は「自分の知ることのできないことを知ろうとする」その長い長い歴史において、さまざまな「仮説(宗教)」を立て、それを原動力として文明を築いてきたという「事実」があるからです。

人間にとって、「天国や神は存在するかどうか」ではなくて、「天国や神は存在すると仮定する」事が、生きていく上では本当に重要なことだったわけですね。

それを、人間は「信仰」と呼びました。

そしてそれは、この現代社会においても、世界中の人々が生活を送る上で大変重要な意味を持っているのです…。


ところで…。

ホーキング博士とは逆に、「神がこの世界を作られたのは“事実”です!」とか叫んでる原理主義的な宗教者もたまに居ますが…。それもやっぱりその人の個人的な、一つの意見に過ぎませんね。

あくまで「科学的な」結論を求めるなら、その答えは常に「分からない」というのが、今のところ誰の目にも一番しっくりくるように思えます。


そういえば。
「宗教と科学」についても、話したい事が色々あるんですよね…。それは、また機会を作ってお話しますね…。
別窓 | news | コメント:0 | トラックバック:0 | top↑
<<【news】サッカー=イランがFIFAに抗議へ、女子チームの服装問題で | クリスチャン のな の“それってどうなの?~how about IT!~” | 【news】私も「なぜ」と自問…震災体験少女にローマ法王>>
 
 
 
 
 
 
  管理者だけに閲覧
 

トラックバックURL

FC2ブログユーザー専用トラックバックURLはこちら
| クリスチャン のな の“それってどうなの?~how about IT!~” |
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。